令和４年度 平鹿総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 608 158 103 229 306 545 1236 1738 1613 602
《全指標に係る集計条件》
・令和4年4月1日から令和5年3月31日までの退院患者さんの集計です。
・自費、自賠、労災の入院、24時間以内の死亡退院は除外されます。
・各指標において10件未満の症例については「-」（ハイフン）を表示しています。
・当院では急性期機能を担う一般病棟と回復期機能を担う包括ケア病棟があります。包括ケア病棟に入院し、退院した症例は除外されます。

《集計条件》
・本項目は令和4年度に当院を退院した患者さんの年齢構成を集計しています。

【解説】
令和4年度は前年度より患者数は減少しました。
患者数の割合は60歳以上が約73％と患者構成比においても高齢化がうかがえます。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 83 8.46 8.94 0.00 73.35
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの） その他の手術あり 手術・処置等２なし 35 12.77 10.88 0.00 75.11
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 34 7.06 7.76 0.00 72.29
060130xx0200xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症（その他良性疾患） 内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 27 6.96 8.87 0.00 72.44
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 24 30.88 21.11 4.17 87.67
《集計条件　※当該項目全て共通》
・診断群分類は、入院中に最も医療資源を投入した傷病名と行われた診療行為（手術・処置等）、重症度などの組み合わせによって決められ、14桁のDPCコードで表現されます。
・診療科別に患者数の多い上位5位までの診断群分類について集計しました。

【解説】
消化器・糖尿病内科では急性胆管炎等に対する内視鏡的治療が最も多く行われました。
胃十二指腸潰瘍や胃の悪性腫瘍の内視鏡治療などが増加傾向にあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 78 4.90 4.59 0.00 71.23
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 35 16.09 13.49 8.57 81.46
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 32 10.41 10.06 0.00 68.84
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術　悪性腫瘍手術等 28 14.14 18.05 0.00 72.18
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 24 9.67 9.00 0.00 74.17
【解説】
外科では例年同様鼠径ヘルニア手術が最も多く行われました。
肺の悪性腫瘍の診療が2位、3位となっています。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等 手術・処置等１なし 63 9.08 9.99 0.00 65.76
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） 42 5.45 5.67 0.00 59.90
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２なし 10 15.10 9.71 0.00 65.40
090030xx97xxxx 乳房の炎症性障害 手術あり 10 5.40 7.17 0.00 33.40
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.04 -- -
【解説】
全体の9割が乳癌に対する治療入院であり、切除範囲や腋窩部郭清の有無によってDPCコードが分かれています。
県南で唯一、乳腺専門医が常勤しており、乳癌看護認定看護師とともに患者さんを支えています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 99 47.37 26.42 1.01 85.56
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 96 30.57 22.44 0.00 71.33
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 55 22.31 20.14 0.00 62.89
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし 50 29.92 20.09 0.00 80.34
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷（スポーツ障害等を含む。） 腱縫合術等 41 10.12 13.19 0.00 27.17
【解説】
高齢者の転倒による、股関節・大腿骨骨折の診断群が例年1位になっており、平均年齢も非常に高くなっています。
手術後はリハビリテーションが行われ、元の生活に戻れるよう支援しています。
肘・膝の外傷に対する手術は若年の患者さんが多く、平均年齢が低くなっています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１１あり 手術・処置等２なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 107 3.82 3.04 0.93 66.54
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等１なし、１,２あり 手術・処置等２なし 101 4.97 4.26 0.00 69.04
050030xx97000x 急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等１なし、１あり 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 61 14.48 11.59 1.64 73.00
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等１なし、１,３あり 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 60 10.53 9.89 3.33 79.17
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 46 19.91 17.54 0.00 83.85
【解説】
狭心症に対し、心臓カテーテル検査施行症例が最も多く、次いで狭心症に対して心臓カテーテル治療が行われた症例が第2位でした。
当院は24時間365日心臓カテーテル検査・手術に対応しているため、横手平鹿圏外からも多くの患者さんを受け入れています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 47 26.15 21.11 2.13 85.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10 15.60 13.61 0.00 79.70
0400801499x003 肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上） 手術なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なしA-DROP スコア3 - - 17.79 - -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等２なし - - 18.57 - -
0400801499x002 肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上） 手術なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なしA-DROP スコア2 - - 16.19 - -
【解説】
誤嚥性肺炎は高齢で嚥下機能が低下した患者さんが罹りやすく、平均年齢が非常に高くなっています。
その他、尿路感染症や一般的な肺炎なども多く診療しています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２４あり 51 13.12 10.00 0.00 75.73
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等２２あり 24 32.08 37.16 0.00 69.71
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２９あり 19 15.42 13.53 0.00 76.26
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２５あり 17 21.41 19.67 0.00 68.41
130010xx99x5xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等２５あり 15 5.07 9.64 0.00 83.07
【解説】
血液内科では、悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫に対して化学療法（抗癌剤）を施行した症例が上位を占めています。
化学療法中は易感染状態にあるため、慎重に管理、治療されます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２４あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 58 22.62 15.97 12.07 68.26
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 39 32.97 19.58 30.77 71.10
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 37 10.49 10.14 8.11 79.32
010060x2990411 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２４あり 定義副傷病１あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 27 23.70 17.76 14.81 77.26
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 25 11.16 7.33 8.00 65.88
【解説】
令和4年度は、脳梗塞が最も多い症例でした。入院前の生活状態や入院時の意識レベルによってDPCコードは異なります。
当院で急性期のリハビリテーション施行後、他医療機関へ転院し、退院後の治療やリハビリテーションを継続することもあります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 21 3.67 2.66 0.00 62.57
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等２１あり 19 18.95 15.26 0.00 74.32
050161xx9901xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２１あり - - 20.90 - -
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 16.55 - -
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等２なし - - 7.12 - -
【解説】
下肢の静脈瘤に対する手術施行症例が上位になっています。
心臓リハビリテーション専門スタッフもおり、早期に日常生活へ復帰できるようサポートしています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 74 6.59 5.89 0.00 1.92
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等２なし 66 5.33 5.70 0.00 2.85
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（2500g以上） 手術なし 手術・処置等２なし 56 5.89 6.13 0.00 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（2500g以上） 手術なし 手術・処置等２１あり 50 9.46 10.26 0.00 0.00
180030xxxxxx0x その他の感染症（真菌を除く。） 定義副傷病なし 49 5.33 9.48 2.38 1.39
【解説】
令和4年度は急性気管支炎やウイルス性腸炎など感染症によるお子さんの入院が上位になりました。
当院では新生児集中治療室（NICU）を備えており、多様な新生児疾患に対応しており、
新生児の入院も多くなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２５あり 定義副傷病なし 34 3.65 4.19 0.00 61.97
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２４あり 定義副傷病なし 23 5.74 4.27 0.00 68.04
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部（腟部）切除術等 手術・処置等２なし 17 3.00 3.02 0.00 43.82
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 16 8.56 9.27 0.00 49.00
120140xxxxxxxx 流産 16 2.50 2.45 0.00 36.56
【解説】
卵巣癌や子宮癌に対する化学療法施行症例が1位・2位になりました。
また、当院は周産期母子医療センターに指定されており、妊娠合併症を生じた多くの妊婦さんを受け入れています。
※自費を含む分娩につながる入院は集計対象外です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術 手術・処置等２なし 89 6.78 6.85 0.00 76.01
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 55 6.31 5.29 0.00 60.45
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術　その他の動脈等 手術・処置等２なし 定義副傷病なし 29 4.76 7.59 0.00 66.90
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 26 14.08 13.61 0.00 78.69
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 26 3.50 4.11 0.00 66.46
【解説】
膀胱腫瘍や尿路尿管結石等に対する治療は尿道から治療器具を挿入して行われる、低侵襲な治療がほとんどです。
全国平均よりやや早く退院できる傾向にあります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 74 6.53 4.79 0.00 69.91
030428xxxxxxxx 突発性難聴 26 9.50 8.56 0.00 62.23
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 21 6.24 5.69 0.00 41.76
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 21 8.62 8.81 0.00 52.19
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２なし 16 13.38 12.44 0.00 80.00
【解説】
めまい（前庭機能障害）や突発性難聴、顔面神経麻痺に対する点滴治療症例が上位を占めています。
扁桃、アデノイドの慢性疾患の症例ではほとんどで手術が行われています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし 36 2.00 5.80 0.00 72.25
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 26 2.00 2.63 0.00 71.96
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 - - 8.05 - -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 - - 4.67 - -
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 5.80 - -
【解説】
黄斑、後極変性と白内障の手術症例が1,2位になっており、1泊2日で手術が行われます。
全体的に全国と比較して平均在院日数が短くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等１なし - - 5.29 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） その他の手術あり 手術・処置等１なし - - 4.50 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）等 手術・処置等１なし - - 3.94 - -
160660xxxx10xx 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし - - 18.80 - -
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし - - 4.10 - -
【解説】
形成外科では、皮膚の良性腫瘍・悪性腫瘍に対する手術施行症例の他、外傷による様々な損傷に対応しています。
手関節部の骨折は主に指に対して行われます。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 47 12 12 35 22 15 1 8
大腸癌 13 22 27 32 25 41 1 8
乳癌 46 28 - - - 10 1 8
肺癌 23 - - 25 11 20 1 8
肝癌 - - 10 - - 12 1 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
《集計条件》
・厚生労働省の統計では胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌の罹患率が高いとされています。これに肝癌を加えた５大癌について集計しています。
・病期（Stage）とは①癌の大きさ・進行度②リンパ節転移の有無③遠隔転移の有無によって進行度合いを分類したものです。
・StageⅠは比較的早期の癌でStageⅣは進行した癌ということができます。
・Stage0は集計対象外としています。
・病期（Stage）が不明な癌には癌と確定していない検査入院も含まれています。
・同一の患者さんが集計期間内に入退院を繰り返した場合も、各入退院を1回として集計しています。

【解説】
各種検査を施行し、病期（Stage）や病態を診断します。
その後、検査結果と患者さんの状態を総合的に勘案し、手術・化学療法・放射線療法など、その都度最善の方法を検討しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 - 13.80 64.80
中等症 59 26.66 79.08
重症 23 32.65 85.52
超重症 17 16.24 87.53
不明 - - -
《集計条件》
・市中肺炎とは日常生活の中で罹患する一般的な肺炎であり、誤嚥性肺炎は含まれていません。
・年齢、脱水状態、呼吸状態、意識レベル、血圧の5項目により、重症度が評価されます。

【解説】
肺炎は高齢な方ほど重症化しやすく、各段階の平均年齢に顕著に表れています。
また、高齢な方ほど入院が長期化しやすい傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 223 31.75 78.34 15.25
その他 13 47.54 80.85 0.42
《集計条件》
・脳梗塞は発症から3日以内に治療開始できるかどうかが患者さんのその後の容態に大きく影響を及ぼします。
・上記は脳梗塞発症から3日以内に受診したかどうかで患者数・平均在院日数・平均年齢・転院率の集計をしています。

【解説】
当院の脳梗塞症例はほとんどが3日以内に発症した緊急入院の症例です。
早期に適切な治療やリハビリテーションを開始します。
その後状態が安定したところで連携機関へ転院し、さらにリハビリテーションを継続する場合もあります。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 50 0.74 12.16 0.00 73.94
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 1.98 5.90 0.00 74.22
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術） 33 1.00 5.00 0.00 72.61
K6871 内視鏡的乳頭切開術　乳頭括約筋切開のみのもの 27 2.04 8.93 0.00 71.33
K6872 内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う） 21 0.71 5.76 0.00 75.24
《集計方法　※当該項目全て共通》
・一入院中に複数の手術が行われた場合は主たる手術のみを集計しています。
・輸血、皮膚切開術、非観血的整復術等の軽微な手術は除外しています。

【解説】
胃・十二指腸・食道など上部消化管の出血に対する止血術が最も多く行われました。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は包括ケア病棟で行われるため、上記には含まれませんが、年間200件以上行われています
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 71 1.23 1.90 0.00 69.45
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 28 0.89 5.43 0.00 66.29
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 27 0.74 5.19 0.00 61.63
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 21 1.52 8.76 0.00 69.43
K6552 胃切除術（悪性腫瘍手術） 16 1.88 12.63 0.00 73.63
【解説】
外科では例年同様鼠径ヘルニア手術が最も多く行われました。
2位の手術は悪性腫瘍に対する化学療法薬剤注入用のカテーテルを設置する手術です。
腹腔鏡や胸腔鏡による低侵襲な手術も行われています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術）（腋窩部郭清を伴わない） 46 1.00 3.76 0.00 60.43
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術）（腋窩部郭清を伴わない） 43 1.00 7.09 0.00 65.40
K4765 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術）（胸筋切除を併施しない） 15 1.00 7.20 0.00 67.07
K472 乳腺膿瘍切開術 10 1.10 3.30 0.00 33.40
K4741 乳腺腫瘍摘出術（長径５ｃｍ未満）
【解説】
乳腺外科では乳癌に対する手術が全手術の約86％を占めています。
切除範囲や腋窩部リンパ節郭清の有無で術式（Kコード）は詳細に分かれます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術　肩、股、膝 166 3.34 25.06 0.00 68.36
K0461 骨折観血的手術　肩甲骨、上腕、大腿 82 8.51 36.06 0.00 84.32
K0462 骨折観血的手術　前腕、下腿、手舟状骨 48 3.94 15.50 0.00 60.06
K0811 人工骨頭挿入術　肩、股 26 10.54 37.81 0.00 84.96
K0463 骨折観血的手術　鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他 22 6.00 21.27 0.00 62.41
【解説】
1位の手術は骨折や変形性股関節症・膝関節症に対して人工関節を埋め込む手術です。
外傷による骨折がほとんどであるため、状態を慎重に観察しながら手術に臨みます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 89 2.04 2.75 0.00 69.93
K5972 ペースメーカー移植術（経静脈電極） 37 4.49 9.97 2.70 77.22
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞） 34 0.00 14.35 2.94 72.15
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症） 34 0.18 14.26 2.94 72.21
K597-2 ペースメーカー交換術 29 1.00 3.97 0.00 83.66
【解説】
令和4年度は心臓の冠動脈にステントを留置する手術が最も多く行われました。
1位・3位・4位がこれにあたり、狭心症や心筋梗塞の患者さんに行われており、患者さんの状態や狭窄の度合いでKコードが異なります。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術　肩、股、膝 - - - - -
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術　乳頭括約筋切開のみのもの - - - - -
K726 人工肛門造設術 - - - - -
K735-4 下部消化管ステント留置術 - - - - -
【解説】
呼吸器内科では呼吸器疾患で入院中の患者さんに手術が必要と判断した場合、他科と協力して上記のような手術が行われています。
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6261 リンパ節摘出術（長径３ｃｍ未満） - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
- - - - - - -
【解説】
1位の手術は悪性リンパ腫等の診断のため、リンパ節を摘出する手術です。
悪性腫瘍に対する化学療法薬剤注入の際のカテーテルを設置する手術が第2位になっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 38 1.39 8.74 7.89 80.32
K1781 脳血管内手術（１箇所） 28 2.50 32.71 7.14 70.36
K178-4 経皮的脳血栓回収術 21 0.19 35.14 38.10 79.67
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 12 1.25 9.50 0.00 60.92
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 11 4.27 6.18 0.00 72.82
【解説】
1位は過去の頭部外傷などにより形成された血腫を除去する手術です。
その他、脳血管に対する手術が多く行われています。
術後のリハビリテーションのため、連携機関へ転院する場合もあります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ﾛ ステントグラフト内挿術（腹部大動脈） 19 5.89 12.05 0.00 74.32
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 15 1.00 1.40 0.00 63.60
K6171 下肢静脈瘤手術（抜去切除術） - - - - -
K5606 大動脈瘤切除術（腹部大動脈（分枝血管の再建）） - - - - -
K6153 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（その他） - - - - -
【解説】
昨年度同様に、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術が最も多く行われました。
その他、下肢の静脈瘤や血管閉塞などに対する手術が多く行われています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術（仮死第１度） 36 0.00 12.50 0.00 0.00
K7151 腸重積症整復術　非観血的なもの - - - - -
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
解説】
小児科では出生直後の赤ちゃんに呼吸・循環・中枢神経など何らかの異常があった場合に行われる新生児仮死蘇生術が最も多く行われています。
新生児仮死蘇生術（仮死第1度＝軽度）では主に酸素投与や気道吸引、皮膚刺激などが行われます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 18 1.00 6.50 0.00 48.83
K867 子宮頸部（腟部）切除術 17 1.00 1.00 0.00 43.82
K9091ｲ 流産手術（妊娠１１週まで）（手動真空吸引法） 16 0.50 1.00 0.00 36.56
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（開腹） 11 2.09 9.36 0.00 55.91
K8654 子宮脱手術（腟壁形成手術及び子宮全摘術）（腟式、腹式） - - - - -
【解説】
子宮全摘術は子宮筋腫などの良性腫瘍の場合に多く施行されています。
当院は地域周産期母子医療センターであるため、お産に伴う手術（帝王切開術や吸引娩出術など）も多く行われますが、自費を含む入院は集計対象外となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 92 1.12 5.26 0.00 76.16
K7811 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） 55 1.42 3.89 0.00 60.45
K6121ｲ 末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純） 37 3.51 4.49 0.00 69.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 27 0.67 2.59 0.00 66.15
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用） 17 1.06 9.47 0.00 75.35
【解説】
1位の手術は膀胱の悪性腫瘍に対して行われますが、平均年齢は上昇傾向にあります。
尿道からカテーテルを挿入して、レーザーにより結石を除去する手術も行われています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術　摘出 14 1.00 8.93 0.00 28.43
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） - - - - -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術４型（汎副鼻腔手術） - - - - -
K347-5 内視鏡下鼻腔手術１型（下鼻甲介手術） - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
【解説】
令和4年度も口蓋扁桃手術が最も多く行われました。
多くの場合、繰り返す扁桃炎の根治目的にこの手術が選択されています。
成人でも手術することがありますが、未就学児が特に多く手術されています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 46 0.00 1.00 0.00 71.20
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他） 28 0.00 1.00 0.00 72.82
K214 霰粒腫摘出術 - - - - -
K2173 眼瞼内反症手術（眼瞼下制筋前転法） - - - - -
K224 翼状片手術（弁の移植を要する） - - - - -
【解説】
網膜剥離や網膜前膜で行われる硝子体茎顕微鏡下離団術（網膜付着組織を含む）が最も多く行われました。
白内障に対する水晶体再建術は、地域包括ケア病棟でも行われており、手術件数は合計すると210件以上になります。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術（２５ｃｍ２未満） - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術　肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 - - - - -
K013-21 全層植皮術（２５ｃｍ２未満） - - - - -
K016 動脈（皮）弁術、筋（皮）弁術 - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除） - - - - -
【解説】
令和4年度は皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術が多くおこなわれました。
また、形成外科では腫瘍摘出術が多く行われますが、その部位や大きさによって術式（Kコード）は細かく分類されています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 19 0.27
異なる 31 0.43
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 17 0.24
異なる - -
《集計条件》
・播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症を最も医療資源を投入した傷病名とする症例において、入院のきっかけとなった傷病名（入院契機病名）と、最も医療資源を投入した傷病名が同一であるのか異なるのか、その発生率を集計しました。
・上記の４疾患をきっかけ（入院契機：同一）として入院することもありますが、他疾患で治療中に上記傷病を発症（入院契機：異なる）することもあります。

【解説】
播種性血管内凝固症候群や敗血症は、原疾患の治療過程で免疫力の低下した患者さんに発症することが多くあります。
特に高齢の方に多く、早期診断・早期治療開始で懸命な治療にあたっています。
手術・処置等の合併症は術後の創部感染や挿入されたカテーテル等の感染が含まれ、
傷病名の説明は以下の通りです。

★播種性血管内凝固症候群（DIC）：重症基礎疾患が原因で、本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が全身の血管内で起こる状態。血栓ができやすくなったり、出血しやすくなります。
★敗血症：細菌やウイルスによる感染症が原因で、生命を脅かす臓器障害が現れる状態のことを指します。
★真菌感染症：体内にカビ（真菌）の胞子が侵入し、増殖することにより感染症を引き起こし、身体に影響を与えます。
★手術・処置等の合併症：透析患者さんのシャント閉塞、ペースメーカーやカテーテルなどが引き起こす合併症、手術創の感染や離開などが含まれます。
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