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外科

当院の外科のご紹介です。

Surgery - Department

診療内容と実績

一般外科領域の、ほぼ全ての領域を網羅して診療を行っています。

  • 内科をはじめとする関係各科との連携を密にとりながら診療を行っています。
    科学的根拠(EBM)を強く意識し、毎週定期的にカンファランスを行い、治療方針を決定
    しています。

各分野の特徴

  • 呼吸器外科に関して:
    肺癌、肺良性疾患(自然気胸など)、縦隔腫壌に対して胸腔鏡下手術を中心に施行しています。個々の患者さんに対して、術前からターミナルケアに至るまで長期的に治療を担当しています。治療に際しては、秋田大学医学部附属病院胸部外科(呼吸器外科分野)、岩手医科大学附属病院呼吸器外科と密に連携をとりながら行っています。
  • 食道疾患に関して:
    食道癌に対しては、ほぼ全例に胸腔鏡下手術を施行しています。また食道癌手術は左側臥位で行うのが一般的でしたが、平成25年より腹臥位での胸腔鏡下手術を開始、良好な成績が得られています。特発性食道破裂、食道裂孔ヘルニアに対しても積極的に外科治療を行っています。
  • 胃癌、大腸癌に関して:
    比較的早期の病変に限定して腹腔鏡下手術を施行しています。現時点では、全体の手術件数の約1~2割程度ですが、徐々に適応を拡大しています。
    化学療法の進歩はめざましく、ときに著効する症例を経験します。とくに大腸癌に関しては、以前は切除不能と考えられた多発肝転移を有するStageⅣ症例であっても、化学療法により著明な縮小が得られ、切除できるようになることがあります。転移巣を含め切除できた症例においては、5年生存が得られることも稀ではないので、当科では積極的に、術前化学療法⇒手術を行っています。
  • 肝胆醇領域に関して:
    肝癌、肝門部領域胆管癌に対して、一般的には肝切除術が行われます。癌を治すためには病変の拡がりを十分に切除しなければなりません。肝臓の手術が、他臓器の手術と大きく異なるのは、切除後に十分な大きさの肝臓を残さなければならないことです。肝臓は生命維持のためには必須の臓器であり、残る肝臓が小さくなると肝不全という命に関わる合併症に繋がります。約1/2以上の肝切除を要する患者に対しては、肝切除術後に残る肝臓が少しでも大きくなるように、門脈塞栓術という処置を行い、肝不全が生じないように工夫してから肝切除を行います。平成29年には肝門部領域胆管癌に対して、門脈塞栓術を行った後、右肝切除、尾状葉切除術を2症例に対し施行し、術後経過は良好でした。
    遠位胆管癌、勝頭部癌に対して、一般的には膵頭十二指腸切除術が行われます。消化器癌の中では最も煩雑な手術のひとつです。化学療法、放射線治療の効きの悪い癌であることが多く、切除しなければ、根治が期待できないと考えられています。隣接臓器、血管浸潤のある進行癌であっても、切除により根治が期待できると判断されたときには、当科では積極的に合併切除して、遺残のない手術を目指しています。
    また肝癌に対しての局所治療として、症例に応じてラジオ波凝固治療(Radio-FrequencyAblation:RFA)を行っています。
  • 鼠径ヘルニア手術に関して:
    症例に応じて、局所麻酔によるヘルニア修復術を行っています。腰椎麻酔、全身麻酔を希望されない方、または心血管系合併症などによりhigh riskな症例に対して行われることが多いです。また、平成28年より積極的に腹腔鏡下へルニア修復術を行っています。

主な診療対象実績は以下の通りです。(平成29年1月~12月)

手術内容 疾患名 症例数(内視鏡下)
甲状腺 悪性甲状腺腫 3
良性甲状腺腫 4
パセドウ病 2
乳腺 乳腺悪性腫瘍 79
 うち温存 43
 うち全摘 36
乳腺良性腫瘍 6
肺悪性腫瘍 36(36)
肺良性腫瘍 7(7)
自然気胸 10(10)
縦隔、胸壁 縦隔膿瘍 3
漏斗胸 1
その他(膿胸など) 5
食道 食道悪性腫瘍 8(7)
特発性食道破裂 1
食道裂孔ヘルニア 2
胃悪性腫瘍 44
  全摘 22
  幽門側切除 22
  噴門側切除 1
胃GIST 4(4)
結腸、直腸 結腸悪性腫瘍 52
直腸悪性腫瘍 16(15)
その他(直腸脱など) 13
胆嚢、胆管、膵臓 胆嚢結石症 24(18)
膵頭十二指腸切除術 8
膵体尾部切除術 2
肝門部胆管癌手術
(右肝+尾状葉切除)
2
肝臓 肝細胞癌 3
転移性肝癌 4
ラジオ波焼灼術 5
虫垂炎 虫垂切除術 19(2)
鼠径ヘルニア 成人 58(8)
小児 22