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産科からのお知らせ(妊娠中のこと)

妊娠中の食事

1. 塩分

塩分をひかえて、妊娠高血圧症を防ぎましょう。
妊娠高血圧症は妊娠中に起こる病気で、高血圧やたんぱく尿などの症状がでます。

  1. 減塩しょうゆを利用したり、だし汁でしょうゆを薄めて使ったりする。
  2. 香辛料は少量を効果的に使用する。
  3. 塩分の多い加工食品の利用をさける。

など工夫して塩分に注意してみましょう。
特に秋田県では塩分の摂取が多く、高血圧になりやすいので注意しましょう。

2. 葉酸

葉酸は妊娠初期の大切な栄養素です。胎児の神経管閉塞障害を予防したり、貧血の防止になったりします。さらに赤ちゃんの成長も助けます。葉酸が不足しないよう心がけましょう。
また妊娠を計画されている方も妊娠前から葉酸を十分に摂取することが大切です。
葉酸の多い食品:ひよこ豆、枝豆、そら豆、モロヘイヤ、大豆、ほうれん草など

3. 水銀

魚は良質なたんぱく質やDHA、EPA、カルシウムなどの栄養素の摂取源であり健康な食生活を営む上で重要な食材です。しかし食物連鎖によって水銀が多く取り込まれている魚もあります。そこで食べる魚の種類と量に注意が必要です。

  • 注意が必要なもの:カジキ、カサゴ、マグロ、サメ、キンメダイ、イルカなど
  • 特に注意が必要でないもの:キハダ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなど

健康的な食生活のために魚をバランスよく食べましょう。

4. 鉄分

妊娠すると鉄分は赤ちゃんの血液に優先的に利用されるので、母体は鉄が不足して貧血が起こりやすくなります。また分娩時の出血などでも鉄分は失われます。そのため、血液を作り出す栄養素を多く含む食品をバランスよく摂取しましょう。また鉄分の吸収を助ける食品を一緒に食べるとより効果的です。

  • 鉄分・・・レバー、赤身肉、あさり、小松菜、ほうれんそう
  • ビタミンB12・・・レバー、貝類(あさり、しじみ)、イワシ、アジ
  • ビタミンB6・・・レバー、魚、大豆製品、アボカド、バナナ
  • ビタミンC・・・レモン、みかん、いちご、ピーマン、トマト、ブロッコリー

鉄のフライパンや鍋を使って料理すると調理中に鉄が溶け出して、鉄の補給に多少は有効です。

5. カフェイン

カフェインをとりすぎると赤ちゃんの発育が悪くなったり流産・早産しやすくなったりする、と言われています。どのくらい摂取すると危険かについては定説がなく、ほんの少量でも有害というものから、1日300mg以内であれば問題ないとするものまで様々です。現時点では1日100~150mg以内であれば問題ないと思われますので、1日あたりコーヒーなら1~2杯以内にすることをお勧めします。コーヒー以外にもカフェインが含まれる飲料がありますのでご注意ください。